定期アンケート結果&質問回答(2023年9月)

Brave Kidsでは、より良い英語教育を提供させていただくために、定期的に保護者の皆さまにアンケートをお願いしております。

今回は、そのアンケート結果やいただいたご質問などについて、Brave Kids代表上村の見解を交えながらご紹介させていただきます。

お子様の英語学習の参考になりましたら幸いです!

伸びてきている英語力

Brave Kids の受講を通して伸びてきている英語力として回答いただいた主な項目はこちらでした。

▶︎リスニング力(83.3%の方が実感)

英語の多聴多読をしていただく中でまず最初に、そして比較的容易に伸びてくるのがリスニング力です。小学生であればその習得スピードは更に早くなります。

▶︎単語単位の発音力(77.8%の方が実感)

RとL、FとV、THの発音など基本的な発音はもちろん、最も難しい母音(英語には最大26の母音があると言われています)を区別して正しく発音できるように指導しています。ここを聞き分けてマスターできるのも、お子様の強みです。

▶︎リーディング力(55.6%の方が実感)

小学生で初めて英語に触れるお子様は、hat や fun のようなシンプルで短い単語でも読めるようになるまでにかなりの月日がかかります。

そのことに、「え、まだこんな単語も読めないの?」と驚く親御様も多いかもしれませんが、毎日簡単なフォニックス練習を動画で行ったり、読めないながらも、漫画のセリフを指で追いながら音を聞いているうちに、時間はかかりますが必ず読めるようになります。

ここはぜひ焦らず見守ってください。読み書きは小学校5、6年生からでも十分ですし、その頃になると習得も早くなってきます。

それまでは読み書きより、聞いてわかる、自分で言える、という音を中心とした英語力アップをぜひ大切にしていただけましたら幸いです!

▶︎短い文の自力スピーキング力(44.4%の方が実感)

小学生初学者のスピーキングはまず1単語発話からのスタートです。自力で言える名詞を増やしていくのが最初のステップ。

ある程度動詞も覚えてくると、主語+動詞+…、という簡単な文章を自分で組み立てて言うことができるようになります。

最初は動詞の活用ができなかったり、be動詞と一般動詞の両方を入れてしまったりと様々な間違いをしながらの発話になりますが、この、間違えながらもたくさんスピーキングしていく過程もとても大切です。

中学以降になるとちょっとした間違いでもバツをされるようになります。間違えても誰もバツをしてこない小学生のうちに、どうぞたくさん間違えてください^^

多聴多読や基礎文法学習をコツコツ並行して行うことで、数年かけてジワジワと間違いが減っていきます。

いただいたご意見・ご質問

『フォローアップ動画を上手く活用できません。子供にどのように見せると効果的ですか?』

毎週提出いただく課題に対してコーチからお送りしている個別指導動画のことですね。

こちらはあまり難しく考えず、見ながらリピート練習をしてみたり、クイズ形式で撮影されている部分は(必要なら一時停止して考えてから)答えながら見てください。

その場で全てを理解して次回からバッチリになる、というようなミラクルは起きませんが、毎週見ていただくことでじわじわ刷り込まれていきます。

『スピーチ課題がいつも一文か多くても二文しか出てこないので、もう少し具体的な表現ができるようになるといいなと思います。』

短いスピーチになってしまう大きな理由として、①何を言うかの案を出すのが苦手、②言いたいことがあっても英語の語彙が足りない、があるかと思います。

①についてはスピーチを録画する前に「今回は何を言うの?」と日本語で引き出してあげる、「○○も言ってみたら?」と提案するのも良いと思います。

②については、「事前に調べたい言葉ある?」と聞いて、単語単位で英単語を調べて準備しても良いでしょう。Siriに「○○は英語で?」などと聞きながらスピーチしてくださる生徒さんもいらっしゃりとても便利そうです。ただ、一文丸ごとをSiriに聞いたり翻訳サイトにかけたりするスピーチはしないようにお願いします。あくまで単語単位で調べて、組み立ては自分で行うことが大切です。

『日本語含め書くことが嫌いで、結果あまり文字(アルファベット)を認識してないように思います。今はまだ楽しんで取り組んでれればいい時期かな、と思いつつ、あまりにも記憶してないので少し「ワザワザ習ってるのにもったいないなぁ」感も親都合で感じてしまってます。』

そうですよね^^ 大人目線からの読み書きの遅れはちょっと気になってしまいますよね。日本語の読み書きも、3歳前後であっさりクリアしてしまう子や6歳前後でも苦戦される子、と色々な子がいらっしゃるのと同じで、英語の読み書きも個人差が結構出ます。コメントをいただいた親御様のお子様はまだ多聴多読を初めて数ヶ月ですし、まだ低学年ですので、上でも書かせていただいた通り、まずは聞く・話すの音の活動の頑張りをぜひ見てあげていただけましたら幸いです♪

『まだ自主的に毎日取り組み習慣が身についていないので、声掛けが必須です。親の仕事が忙しいと声掛けもできないので、まずはやれる範囲でやらせて、楽しい!(自分から)やりたい!という気持ちになるのを待っています。動画前半の単語なら楽しく取り組んでいますが、後半は難しすぎるようです。英語初心者には、もう少し話が短い幼児向けの漫画のほうが、入りやすいように思います。』

お忙しい中、学習習慣作りのため、自主性を見守りながら進めてくださりありがとうございます。押しつけ過ぎず、お子様の自主性を信じて、やんわりとした提案を根気強く続けていく、という理想の伴走のされ方ですね♪ 

ドラえもん漫画による多聴多読の難易度につきましてもご感想ありがとうございます。日本人小学生がのめり込んでリアルな英語対話に触れられる漫画(かつ日本語訳があり内容が理解できる構成のもの)が、現在ドラえもん一択であるということもあり、皆様全員にドラえもんで学習いただいております。確かに初学者には難しい語彙や長いセリフも多々ありますが、同時に初学者でもわかる簡単な語彙、短いセリフもたくさん含まれているドラえもんは、ある意味で自然な英語環境に近く、大量インプット素材としては実はその点が良いと考えております。

全く英語ができないお子様が海外赴任で現地校に飛び込むと、そこは知らない語彙、難しくて長い発話だらけです。その中で、周りの状況やジェスチャー、表情や声のトーン、時にはイラストを書いてもらったり、ゆっくりと易しい表現で何度も言い直してもらったりと、あらゆる要素をヒントとしながら、ほんの一部だけなんとか理解するところからスタートします。全部を理解することは絶対無理なので、最低限わかればいい、あとはスルーするしかないという状況で毎日大量のリアルな英語対話に触れ続けます。そうするうちに、最初は1割も聞き取れなかったものが、2割、3割・・・と徐々にわかる範囲が増えていき、気づけばほぼ100%当たり前のように理解できるという状態まで成長します。

これは、「難しくてわからない」とスルーしてきた部分が、実は少しずつ少しずつ脳の中で無意識レベルで蓄積された結果です。言語は無意識レベルの統計処理により身につきます。統計処理の精度を高めるためには様々な状況・語彙・難易度を含む言語データを大量に脳を通過させる必要があります。ドラえもんの中にも難しい語彙やセリフがあり、一見その部分はなんの意味もなしていないように感じられるかもしれませんが、幸いドラえもんバイリンガル版には豊富なイラストと日本語和訳がついています。状況や意味推測とともにインプットした難しい語彙・セリフはしっかりと脳が一度キャッチし、統計を取るのための1粒の情報として処理してくれています。ですから、難易度コントロールをし過ぎない、様々な難易度の言語サンプルを含む素材で大量インプット(多聴多読)をしていくことは、時間はかかりますが必ず使える英語力につながります。長くなり大変恐縮ですが、初学者の親御様こそこの部分をしっかりご理解いただき、数年スパンで多聴多読を見守っていただきと思い長々書かせていただきました。長文失礼いたしました!

『いつもありがとうございます。お世話になって4ヶ月ほど経ちます。お陰様で、楽しく学習させていただいています。イベントのアーカイブやスラッシュのご対応ありがとうございました。

この数ヶ月で感じたことをお伝えします。当初は予定通りできるかなと思いましたが、他の習い事や時々不定期にある体調不良、家庭の都合などにより、1週間ごとのスケジュールが負担に感じることがあります(親子で)。ですが、締め切り(負荷)がないと中々進まないのも事実です。

今の所、我が家はもう少し時間をかけて一つのストーリーを音読させたいと感じています。慣れてきてなんとなく読めるようになったところですぐ次に行ってしまうという感じです。100できるようになるまで読み込む必要はないのかもしれませんが…

時々、ストーリーの長さによって前半後半に分けられていることがありますが、毎ストーリー前半後半に分けて取り組みたいくらいです。それですと、間延びするお子さんもいるかもしれないのですが…学びたい速さ別にコースがあるととても助かります。(月金のドリル会が難しくなってしまう問題もありますね…)』

1週間に1エピソード(長いエピソードの時だけ半分ずつに分ける)というペースについてご意見ありがとうございます。まさにお書きいただいた通り、お子様ができるだけ間延びしない(飽きてしまわない)という観点では、同じエピソードを1週間学習するというペースが限界かなと感じております。(1週間同じエピソードでも飽きてしまい大変というお声をいただくこともあります^^;)

また、多読の効果をしっかり出していくためにはコンテンツの総量を確保することもとても重要でして、ある程度触れたら次、また次、とどんどんコンテンツを変えていくことで総量を確保するためのペースでもあります。

1つ1つのエピソードについての習熟度については「100%を目指さなくていい」という点まさにその通りでして、多読を初めて1〜2年くらいの間は習熟度30~40%前後でも良いくらいだと考えております(上の回答でも書いた通り、理解できずにスルーしている部分でも無駄にはなっておらず、未来の理解度アップに寄与しています)。1つ1つのエピソードの習熟度を上げるために総量を犠牲にしてしまうと、語学習得で何より大切な「大量インプット」が実現できなくなってしまい、使える英語力になりません。

ですのでやはり1週間に1エピソードのペースで、完璧を目指さずに、またあまり無理のない範囲で淡々と進めていただくことをお勧めします!そしてカリキュラムお休み週には過去のエピソードを一気に読み返して復習するといった復習サイクルをうまく利用することをお勧めします。

それでもどうしてもペースを落としたいという場合には、エピソードを1つ飛ばしのペース(他のみんなが2つのエピソードをこなす間に1つのエピソードをじっくり学ぶ)といった個別のペースで進めていただくこともできます。担当コーチまでご相談ください。

『音速を遅くするのを嫌がるので、どうしても適当に読んでしまうことが増えてます。このまま慣れてきたらそれでもいいのかな?と思いつつ、あまり意味な状態であれば、スピードを遅くするよう説得しようと思います。』

お手本音声をスロー再生すればその分細部まで丁寧に一緒に読むことができますが、その分全体の学習時間が長くなり、お子様が嫌がってしまう・・・難しいところですね!あまり強いてしまって嫌悪感が強くなると継続が難しくなってしまい、本末転倒となってしまうので、ちょうど良い妥協点を見つけたいですね。例えば、「今日は1ページ目をスローにしてみよう」と1ページだけスローにする、翌日は2ページ目だけをスローにする、のように一部分だけなどは良い妥協点になりますでしょうか?一度試してみていただければと思います!

それですら嫌だと言うことでしたらやはり無理は禁物ですね。ノーマルスピードの中で、「言える部分だけ一緒に言ってみよう」と言うお声がけで、わかる単語を部分部分言うだけでも決して意味がない状態とはなりません。毎週少しずついろいろな単語に触れている中で、聞いてわかる語彙は少しずつ広がりますので、その語彙の拡充と共に一緒に言える部分が増えていきます。

そして、度々書いておりますが、スルーしている部分の何割かはぼんやりと意味と繋がって頭の中を通り、一粒の砂のように溜まっています。砂が小山になり、さらに強固になってお城を形作るまでにはもっとたくさんの英語に意味推測と共に触れたり、文法知識を並行して学んだりする必要があります。毎日行っている多聴多読やテキスト学習がしっかりその役割を果たしていますので、慌てずに見守っていただけましたら幸いです♪

『以前に比べ、英語への情熱はなくなってます。しかし、学校授業も問題なくこなし、早朝ドリル会、英語で遊ぼう、月1の教室を楽しく感じているようなので、このまま見守り続けたいと思ってます。』

オンラインイベントやセッションを楽しんでいただけているとのことありがとうございます!言語は毎日触れるものなので、ずっと高い情熱を保つことは容易ではありませんね^^; 英語学習が日々の一部になり、良い意味で淡々と続けられるというフェーズに移行していくのも1つの成長と考えております。

あとは時折ご自身の英語力の成長に気付くような機会があると良いかもしれませんね!スピーチ課題で、今まで作れなかったような文が自分で作れた!や、英語試験で級やスコアが上がった!などお子様にあった方法を見つけていけると良いですね。ぜひ一緒にそういった機会を見つけていきましょう。

『まだ3年生なので文法的なことはあまり拘らず、大好きなドラえもんで発語が増えてくれたらと思って受講しています。先生に動画を提出する!とやる気になってくれていて、もっと読みたいと自発的に音読してくれていて、妹とたまに英語で会話するようになり、とても満足しています。朝の音読会も、他にもこんなにたくさんの友達が練習してるんだ!と励みになっているようです。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。』

カリキュラムの様々な部分をとても前向きにご活用いただきありがとうございます!おっしゃる通り、小学生のうちは文法の細かい点を誰からも要求されない、一番のびのびと英語に触れられる時期です^^ その中で自然に語彙をたくさん覚え、動画で少しずつ学習する「誰が+動き」などの英文の超基礎中の基礎を繰り返し練習していくことで、将来文法を問われるフェーズに入った時も無理なく使えるようになっていきます。今は毎週の課題をコーチにたくさん褒めてもらい、オンラインイベントなどで楽しく自由に発話することで、英語への自信を高めていただけましたら幸いです♪

『最近はこちらが働きかけなくても英単語(たまに文章)が会話に出てくる様になりました。日本語を英語で言ったら何だ?みたいな思考回路ではなく、反射的な感じの様です。動画前半の語彙学習の成果が出ているような気がします。逆に「これが言いたい!」みたいな時に出てこなかったりもしているので、発展途上なんだなぁと思いますが。

発話の正誤については、私がわかる時は「なんとかじゃない?」みたいに正しますが、主に言いっぱなしです。まぁそれでも十分かな?と思っています。』

反射的に英語が出るのは素晴らしいですね!漫画を利用した多読は、どんな状況の時、どんな感情の時にその英語を使うかという、状況や感情と紐づいた英語のインプットがたくさんできるので、思考をトリガーとした意識的な発話ではなく、状況や感情が引き金になって無意識的に英語が出てくるようになる点が最大のメリットです。2、3年コツコツと続けていただいている成果ですね!

「これが言いたい!」と言う時にまだまだ難しい部分も、多読を続け、自力で引っ張ってこれる語彙が増えていく中で少しずつ楽になってきます。

まだまだたくさん間違える時期ですので、間違いの訂正にあまりこだわることなく、たくさん発話していただくと良いと思います!時折コーチが訂正することで、ちょっと意識が向く程度で十分です。今の程よいスタンスで引き続き見守りのほどどうぞよろしくお願いします!


以上、長くなり恐縮ですが、アンケート結果の一部と、いただいたご意見・ご質問へのコメントを共有させていただきました!

お子様の学習を見守る際に様々な迷いや疑問が浮かんでくることと思います。アンケートのタイミングでなくてもいつでもコーチや上村までお問い合わせください!

私たちも一生懸命一緒に考えていきたいと思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

著者のイメージ画像

Brave Kids/代表兼ヘッドコーチ
上村 綾子

ニューヨーク州立大学心理学部卒 / 大人向け英会話講師 / オンライン英語教材開発 / 英会話書籍「Ayaのリアルトークリスニング」小学館より出版/ 英会話ポッドキャスト「English Aya Pod」の制作&出演 / 子ども向け英語教室運営 / バインリンガルナレーター / ビジネスマン向け英語コーチングカリキュラム開発 / TOEIC985点 / TESOL / J-SHINE