本当は「大学受験のために英語を」とは言いたくない。でも、英検はやっぱり進路を広げる武器になる

こんにちは!オンライン英会話スクール Brave Kids 代表の上村綾子です。

今日は、ちょっと本音から書かせてください。

私は本当は、「大学受験のために英語をやりましょう」と、あまり言いたくありません。
というより、こういうタイトルのブログ自体、できれば書きたくないのです。

英語は本来、受験のためだけにあるものではないからです。
世界を広げてくれるものですし、知らない価値観や文化に触れさせてくれるものですし、将来仕事をする上でも、人生を楽しむ上でも、確実にその子の力になるものです。

だから子どもの英語学習は、本来もっとのびのび、楽しく、本質的であってほしい。
小さいうちから「試験」「受験」「点数」と追い立てるような学び方には、私はやっぱり抵抗があります。

でも一方で、どんなルートで大学に進むにしても、英語がかなりの確率で必要になるのもまた事実です。
そして最近は、英検などの外部検定を大学入試に活用する大学が本当に増えています。2026年度入試では、英語の外部検定を利用した大学は494大学、国公私立大全体の65%に達しました。(出典:旺文社教育情報センター)

だから今日は、

本当は受験のためだけに英語をやってほしいわけではない。
でも、受験でも英語は確実に武器になる。

その両方を大事にしながら、

  • なぜ大学受験では英語が重要なのか
  • 一般選抜で「文系でも理系でも英語がある」とはどういうことか
  • 英検は実際にどんなふうに使われるのか
  • それなら小学生から何をしておくのが理想なのか

を、できるだけ分かりやすくお話ししたいと思います。

どの進路でも、結局英語はかなりの確率で必要になる

今の大学入試は、文部科学省の区分では大きく

  • 一般選抜
  • 総合型選抜
  • 学校推薦型選抜

の3つが中心です。一般選抜は学力検査を主な資料にして評価する方式で、総合型選抜や学校推薦型選抜も、書類だけではなく、面接や小論文、資格・検定試験などを組み合わせて多面的に評価することが求められています。

ここで大事なのは、どの方式でも英語が関わる可能性が高いということです。

一般選抜では、共通テストや大学独自試験で英語を課す大学・学部が非常に多いです。
総合型選抜や学校推薦型選抜でも、英検などの外部検定の成績を提出させたり、出願条件・加点・得点換算に使ったりする大学が増えています。英検協会の活用校検索でも、出願資格、得点換算、加点、試験免除など、かなり多様な使われ方が確認できます。

つまり、

「うちは推薦かもしれないから英語は後でいい」
「理系だから英語より数学が大事」

とは、なかなか言い切れないのです。

一般選抜で、理系か文系に関わらず英語試験があるってどういうこと?

ここは、保護者の方が一番イメージしにくいところかもしれません。

「理系なら数学と理科が大事なんでしょう?」
もちろんその通りです。
でも、理系だから英語がいらないわけではありません。

一般選抜は、文部科学省の制度上、「学力検査」を主な資料として評価する入試です。つまり大学側は、その学部で学ぶための基礎学力を教科ごとの試験で見ます。

そのとき多くの大学では、

  • 文系なら、国語・英語・地歴公民 など
  • 理系なら、数学・理科・英語 など

という形で科目を課します。

つまり理系の受験生も、
数学だけできればいいわけではなく、
理科だけできればいいわけでもなく、
かなり多くのケースで英語も受けるのです。

なぜなら、大学で学ぶ上で英語が必要だからです。
理系に進んでも、専門書や論文、研究情報、学会発表、将来の仕事の情報源まで、英語が関わる場面はとても多いからです。

そして共通テストでも、英語は独立した重要科目です。2027年1月実施の令和9年度大学入学共通テストでも、英語はリーディングとリスニング別に得点が扱われます。つまり今の入試英語は、「読めるか」だけでなく、「聞いて理解できるか」まで含めて見られる時代です。

ですから、「文系でも理系でも英語の試験がある」というのは、
英語が全受験生に共通する基礎科目のひとつになっている
という意味だと思っていただくと分かりやすいです。

文系理系問わず英語は基礎学力として必要不可欠

今の大学受験では、英検は「あると便利」ではなく、かなり実用的な武器

私は本当は、「英検を取りましょう!」と資格試験ばかり前面に出すのも好きではありません。

でも現実として、大学入試で英検はかなり使われています。

使われ方は大学によってさまざまで、

  • 出願資格になる
  • 英語の得点に換算される
  • 加点される
  • 英語試験が免除になる
  • 複数の英語成績のうち高いほうが採用される

など、本当に幅があります。

ですから、英検を持っていると、

  • 出願できる方式が増える
  • 英語で有利になれることがある
  • 他教科に時間を回しやすくなる
  • 受験戦略の幅が広がる

という意味で、かなり大きな武器になります。

ただし、大学入試は大学ごと・学部ごと・方式ごとに条件が違います。
同じ大学でも学部で違ったり、一般選抜と総合型選抜で扱いが違ったり、有効期限や技能別最低点が設定されていたりします。最終的には必ず各大学の募集要項を確認する必要があります。

英検は「取らせるもの」ではなく「育った力の確認」にしたい

ここで、私はやっぱり元の話に戻りたいのです。

大学受験で英語が重要。
英検も持っていると有利。

だからといって、小学生のうちから過去問漬け、テクニック漬け、英検対策一本でいくのは、私は違うと思っています。
本当に読む力、聞く力、書く力、話す力が育っていないと、スコアは伸びにくい。
そして将来、受験のその先でも苦しくなります。

だから理想は、

たくさん聞いて、
たくさん読んで、
英語の音や語順に慣れて、
少しずつ理解できることが増えていって、
その結果として英検を受けたら合格した、という流れです。

私は、これがいちばん自然で、あるべき姿だと思っています。

Brave Kidsが大切にしているのは、受験のための先取りではなく、あとで強くなる土台づくり

Brave Kidsでは、英語を「試験のための知識」として詰め込むのではなく、多聴多読を軸に、英語の音やリズム・語彙やフレーズ・語順や文法を体の感覚として育てることをとても大切にしています。

毎日少しずつ英語に触れること。
英語の音に慣れること。
楽しいコンテンツを通して、読むこと・聞くことを積み重ねること。
必要なタイミングでフォニックスや文法の理解も丁寧につないでいくこと。

こうした積み重ねがあるからこそ、

  • 中学に入って英語が苦手になりにくい
  • 高校で受験英語に入ったときに伸びやすい
  • 英検も「追い込み」ではなく自然な到達点になりやすい

という流れが作れます。

多聴・多読で英語力が育った結果、英検に自然と合格!

私は、受験のためだけに英語を学んでほしいわけではありません。
でも、せっかく時間をかけて育てた英語力が、受験でも、進路でも、その先の人生でもちゃんと武器になるなら、それはとても意味のあることだと思っています。

「まだ小学生なのに受験を意識するのは早いかな」
そう感じるお気持ちも本当によく分かります。

でも、受検を早く意識するというより、
受験のために英語を早くから詰め込むのではなく、
受験にも、その先の人生にも通用する英語力を、小学生のうちから楽しく育てること。
そう考えていただけたら、英語学習の見え方はきっと変わるのではないかなと思います!

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Brave Kids/代表兼ヘッドコーチ
上村綾子

ニューヨーク州立大学心理学部卒業。大人向け英会話講師、オンライン教材開発、英語コーチングのカリキュラム開発など、長年にわたり英語教育の最前線に従事。著書に『Ayaのリアルトークリスニング』(小学館)、制作・出演を務めたポッドキャスト『English Aya Pod』(iTunes Podcast総合ランキング1位)、大人向けポッドキャスト『学ぶ大人応援ラジオ』など、メディアを通じた発信実績も多数。 現在は、子ども向けオンライン英語スクール「Brave Kids」の運営に加え、学習の習慣化を支援する「勉強継続コーチング StudyHabit」立ち上げに従事するなど、英語力と心理学の知見を掛け合わせた多角的な教育事業を展開。