公立中学の英語はなぜこんなにも難しくなった?小学生のうちにやるべき中学英語対策

こんにちは!オンライン英会話スクール Brave Kids 代表の上村綾子です。
公立中学の英語定期テストが格段に難しくなっていること、ご存じでしょうか?「私が中学だった頃は、こんなに難しいテストではなかったのに…」と、私のところにも保護者の方々から不安の声がたくさん届いています。
そこで今回は、「なぜ中学英語はこんなに難しくなったのか?」「小学生のうちにどんな準備ができるのか?」というテーマで、保護者目線でわかりやすくまとめてみました。
同じ母親として、そして英語教育の現場にいる立場として、あなたと一緒に子どもたちの未来のためにできることを考えていきたいと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう!
中学英語が激変!定期テストがこんなに難しくなっている

近年、中学英語の定期テストが大幅に難しくなっているという声が多く聞かれます。これは一時的な変化ではなく、文部科学省による学習指導要領の改訂に伴う、英語教育全体の大きな流れなのです。2022年度の中学1年生の1学期定期テストの難易度について、塾関係者に対して行われたアンケート調査の結果によると、「かなり難しくなった」と感じている人が24.8%、「少し難しくなった」と感じている人が43.2%に上り、実に約7割もの回答者が、前年度と比較して中学1年生の英語の定期テストが難しくなったと感じていることがわかります。さらに、中学校の先生方の間でも、約8割が中1の定期テストが難化傾向にあると感じており、この難化は教育現場の共通認識となっています。
以前は、英語の定期テストの平均点が70点〜80点前後になる程度の難易度が一般的でしたが、最近では平均点が50点前後という学校も少なくありません。最近では小学生のうちから英検に挑戦するような英語力の高いお子様も増えていおり、そのようなお子様たちは平均点50点前後という中でもほぼ勉強せずに90点以上を取り、中学から初めて英語を学ぶお子様たちは頑張ってテスト対策をしても30~40点代しか取れないというように、中1冒頭から大きく二極化している現状があります。
また、テストで出題される英単語の数も以前より増加傾向にあり、テストの複雑化に拍車をかけています。幼少の頃から英語の絵本を読み聞かせをしたり、日本語も英語も多読を大事にする家庭環境で多くの英語語彙に触れてきたようなお子様は、この語彙難化問題もすんなりと乗り越えていくことができますが、そうでない場合、中学から同じ語彙力まで追い上げていくことは並大抵のことではありません。(日本語もそうですが、語彙獲得には時間がどうしてもかかります。)
こういった変化は、お子様たちが昔ながらの学習スタイルから脱却し、より本質的な方法で能動的に英語に取り組む必要性を示しています。
難化の理由は?教科書改訂と“思考力”重視の波
中学英語がこれほどまでに難化している背景には、文部科学省が推進する英語教育改革があります。この改革の最大のポイントは、高校卒業時までに到達すべき英語力の目標が大きく引き上げられたことです。具体的には、高校卒業段階で「社会生活に必要な英語」を理解し使用できるレベル、英検でいうと2級レベルの英語力習得を目指すという指針が示されました。これにより、高校の学習カリキュラムが見直されるとともに、それに接続する中学のレベルも自然と上がることになったのです。
さらに、この改革は小学校の英語教育とも深く関わっています。現在、小学校では小学3年生から英語活動が必修化されており、3・4年生で年間35時間、5・6年生で年間70時間の授業が行われています。小学校の英語は、まず英語に慣れ親しむこと、聞く・話すことを中心に、外国の文化に触れることなどが主な目的でした。しかし、中学校では小学校での英語経験を前提として授業が進められるようになっています。
小学校では主に英語の「音」に慣れ親しみ、簡単なやり取りを楽しむことが重視されていましたが、中学校では「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4技能に加え、「思考力・判断力・表現力」を加えた5領域を統合的に扱い、文法事項の理解や習得も目標となります。小学校で十分に「読む」「書く」活動ができていない場合、中学校でこれらのスキルが本格的に求められるようになった際に戸惑う生徒が増える要因となっています。
また、新しい学習指導要領では、単に知識を覚えるだけでなく、学んだことを活用して自分で考え、判断し、表現する「思考力」が重視されるようになっています。定期テストや高校入試の問題も、この思考力を問う傾向が強まっています。例えば、以前の入試では与えられた英文を和訳したり、単語を並べ替えたりする問題が中心でしたが、現在では与えられた資料や状況に基づいて、自分の考えを英語で表現する「自由英作文」のような問題が出題されるなど、応用力や思考力が問われるようになっています。
このように、中学英語の難化は、高校教育を見据えた到達目標の引き上げと、小学校からの英語教育を踏まえた指導、そして知識の習得だけでなく思考力・判断力・表現力を重視する教育全体の流れが複合的に影響し合った結果と言えます。この変化についていけないと、中学校で英語に苦手意識を持ってしまったり、将来の高校入試にも影響が出てきたりする可能性が高まっています。
英語に苦手意識を持たせないために、小学生のうちにやるべき3つのこと
中学英語が難化し、求められるレベルが上がる中で、多くの生徒が英語に苦手意識を持ってしまうことが懸念されます。特に、小学校英語と中学校英語のギャップに戸惑う生徒が多い現状を踏まえると、小学生のうちから中学英語への準備を始めておくことが非常に重要になります。では、具体的にどのような力をつけておけば良いのでしょうか。ソースの内容から、小学生のうちに備えておきたい力を整理します。
第一に、英語の「音」に慣れ親しみ、音で意味を捉える力です。単語を文字で覚えるだけでなく、ネイティブの発音で正確に聞き取り、その音と意味を結びつける練習が大切です。速いスピードの英語でも、語順通りに理解できるようにリスニングの練習を重ねることで、英語の「語順」に慣れることができます。文法的な構造を詳しく理解する必要はありませんが、音としてセンテンスを聞いたときに、まずは大まかな意味を感覚的に捉えられるようにすることを目指しましょう。
第二に、音と文字の関係(フォニックス)を知り、簡単な単語や文章を「読む・書く」力を少しずつ育てることです。小学校では主に聞く・話すことが中心でしたが、中学校では「書くこと」が重要になります。フォニックスを学ぶことで、英単語のスペリングと発音の関係を理解し、初めて見る単語でも発音を推測したり、聞いた単語を文字に起こしたりする力が養われます。まず小学生のうちに、基礎的なフォニックスを体得し、応用フォニックやフォニックスの例外(これらが実は膨大にあります)についてはいろいろな語彙に音と文字で触れる中で少しずつ習得する、という成功法がベストです。成功法で身につくと、スペルを覚えるために無理やりローマ字読みの音で詰め込むという、後々悪影響を引き起こす罠に陥ることもありません。
第三に、中学1年で習う基礎的な語順、be動詞や一般動詞の区別、三単現や進行形、否定文や疑問文の作り方、この辺りの基礎中の基礎とも言える英文法に小学生のうちから細く長く触れておくということです。中学1年の前半で学ぶこれらの基礎文法は、以降の英語学習の土台となるもので、ここでつまずくとその先の文法習得はほぼ不可能になると言っても過言ではないほど重要なものです。これらの基礎文法は、正直半年や1年やそこらで体得できるようなものではありません。頭で分かったつもりでも、書く時・話す時に間違えてしまうという時期がかなり続きます。ここにじっくり時間をかけてあげられるのは小学6年生まで。逆に小学低学年から始めれば数年間じっくりと焦らずに体得する過程を見守ることができます。
英語が「わかる・話せる」「テストで点が取れる」に変わる!家庭でできる日常の工夫とは?
中学英語の難化に対応し、子どもが英語を「わかる」「話せる」ようになり、さらに定期テストでしっかりと点数を取れるようになるためには、学校での学習だけでなく、家庭での日常的な工夫が効果的です。
まず、「わかる」「話せる」力を伸ばすために、英語に触れる機会を日常の中に増やすことが大切です。例えば、親御さんが英語の絵本を読んで聞かせたり、音声付きの英語絵本やアプリを活用したりするのも良い方法です。子どもが気に入った絵本やアニメの英語版を見聞きするのも効果的です。聞いた英語をそのまま真似して発音する「シャドーイング」や、英文を声に出して読む「音読」は、発音やリスニング力の向上、そして英語の語順に慣れるのに役立ちます。また最近は、文法のルールをゲーム感覚で学べる無料英語アプリなどもたくさん出てきています。スマホの長時間利用にならないよう1日5~10分程度、楽しみながら活用するのも良いでしょう。
そして、英語学習全体を通して、「楽しさ」を忘れずに取り組めるようにサポートすることが何よりも重要です。親御さん自身が英語に興味を持つ姿を見せたり、「これ、英語ではどんな文章になるのかな?」と一緒に楽しみながら考えるのも良いでしょう。完璧さを求めすぎず、子どもが間違えることを恐れずに、積極的に英語を使ってみようという気持ちを尊重し、小さな成長を褒めて励ますことで、子どものやる気を引き出すことができます。また、新しい学習指導要領で思考力が重視されていることを踏まえ、答えのある英作文ばかりさせるのではなく、「今週末やったことを英語で言ってみようか!」「感想を英語で言ってみようか!」など、子どもが自分自身のことを英語で発信するきっかけを提供するのも、家庭での有効な工夫と言えます。
Brave Kidsなら毎日たった10分で、中学英語にも英検にも強くなる!
ここまで見てきたように、中学英語は難化しており、従来の学習方法だけでは対応が難しくなってきています。教科書改訂による内容の高度化、小学校英語とのギャップ、そして「聞く・話す・読む・書く」の4技能と「思考力・判断力・表現力」を統合した5領域のスキルが求められるようになったことで、子どもたちはより実践的で総合的な英語学習に取り組む必要があります。
こうした新しい時代の英語学習に対応するために開発されたのが、オンライン英会話スクール「Brave Kids」です。Brave Kidsでは、毎日たった10〜15分程度の学習でも、中学以降に役立つ英語の基礎から応用、さらには英検対策までを効率的に行うことができます。
Brave Kidsの大きな特徴の一つは、「ドラえもん英語版」という子どもに馴染みやすい多読素材(市販教材)を活用している点です。この教材を使って毎日シャドーイングや多読を行うことで、自然と多くの語彙を習得できるだけでなく、ネイティブに近い正しい英語の音を体得することができます。これは、リスニング力やスピーキング力の向上に直結し、「聞く・話す」ことの楽しさを感じながら英語を学ぶことができます。
また、Brave Kidsでは担任制の個別指導を提供しています。これにより、一人ひとりの学習進捗や理解度に合わせて、きめ細やかな指導を受けることができます。先生との対話を通して「話す」練習を重ねるだけでなく、4技能全てのバランスの取れたスキルアップを目指せるため、中学以降の英語の成績向上や、受験や英検などにも自然と繋がっていきます。
さらに、英語初心者でも安心して学習を始められるように、オリジナル動画教材も用意されています。特に多くの生徒が中学英語でつまずきやすいとされるフォニックスや基礎文法、まとまった文章を読む練習である多読についても、この動画教材でどんなレベルのお子様でも無理なく学ぶことができます。
Brave Kidsは、毎日たった10〜15分程度の学習で無理なく続けられるように設計されており、短い時間で毎日継続することで、英語に触れる機会を増やし、着実に英語力を積み上げていくことができます。中学英語の難化に不安を感じている方や、効果的な英語学習方法を探している方にとって、Brave Kidsは強力なサポートとなるでしょう。
私たちが小中学生だった頃と比べて、今の英語教育は大きく変わっています。求められる力も、学び方も、まったく新しい時代に入っています。親として何をどうサポートすればいいのか、不安になるのも当然です。でも、一人で抱え込まなくて大丈夫。同じように悩みながら、子どもたちのために日々頑張っている仲間が、たくさんいます。私もその一人です。これからも一緒に試行錯誤しながら、お子さまにとって本当に合った学び方を、温かく探していきましょう。
Brave Kidsで中学英語を先取り! |
▼Brave Kids の特徴 1. 英語版「ドラえもん」の多聴多読で英語4技能が伸びる 2. バイリンガル担任コーチの個別指導で文法力もつく 3. 文を組み立ててスピーキングする力が身に付く 4. 毎日10分、オリジナル動画を流して声出し練習すればOK! 5. 自然と英検にも合格できる力がつく! 他のスクールにはない特別なカリキュラムをまずは体験受講でご体感ください! |
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