子どものうちに!英語の「無意識領域」を広げるための多聴多読
英語を無意識に操る
先日ある生徒さんと英会話練習をしていて、そのお子様がこれまでに言えていたセンテンスよりも少しだけ難易度の高いセンテンスがポロッと口をついて出る、というシーンがありました。
動詞の活用も正しく、その後に続く前置詞句も冠詞までしっかり入っていてとても正確なスピーキングだったので、「今の英文すごく良かったね!」と驚きとともに伝えると、
「なんとなくこう言うのかな〜と思って適当に言ってみただけだよー」
と笑顔で、ちょっと嬉しそうに返してくれた生徒さん^^
英会話力の向上はなかなか自分で認識しづらいものなのですが、この「なんとなく組み立てて言ってみた英語がちゃんと伝わる」という感覚こそが、ほんの少しだけ自分で認識できる上達の感覚なのです!
「なんとなく」と表現されている部分を言い換えると、「無意識にできている」言語スキルということになります。
私たち日本人が日本語を話す時も、なんとなく使っている語彙やその活用が、自然と正しいものになっているという状態ですよね。
余程難しいテーマについて話したり、改まった堅い表現をしないといけない場合を除いては、ほぼ100%無意識に日本語を操作していると思います。
では英語の場合はどうでしょう?どのくらいの割合を無意識に行えているでしょうか?
スピーキング時には、語彙選択や文法、正しく発音するための口周りの操作など、瞬時に・同時にやらなくてはいけないことが大量に発生するので、全てを意識的に行おうとすると、超スローにたどたどしくスピーキングするという形にならざるを得ません。
先ほどのお子様のように、無意識に操作できる部分を増やしていくことが、英会話力アップにはどうしても必要になります。
では、無意識領域はどうやって増やせるのでしょうか?
毎日触れたものが無意識になる
私たちが毎日日本語に触れることで日本語ネイティブになったように、言葉は毎日触れることで無意識に操作できるようになります。
言葉だけではないですね!
子どもに毎日「あなたって本当にダメね」と言い続ければ、その子は大人になってもずっと自分に自信を持てないままかもしれません。
逆に「あなたならきっとできるよ!」と言われ続けた子どもは、自分を信じて様々な挑戦ができる大人になるかもしれません。
言葉や思考だけでなく、体の動きも毎日繰り返したものが無意識になります。
複雑で細かい操作を必要とするスポーツも、毎日何十回・何百回繰り返すことで自然とできるようになります。
英語の発音スキルはこれに似てるかもしれませんね。
最初はthやr、f、vなどの難しい発音、母音の細かな違いなどを意識して練習していくうちに無意識にできるようになります。
毎日の多聴多読&シャドーイングで無意識になる
Brave Kidsの生徒さんたちに毎日漫画で多聴多読・シャドーイングをしていただいているのは、まさにこの「無意識領域を広げる」ためです。
1日にたった10分という短い時間ではありますが、数年(本当は数十年が理想^^)続ける中で、無意識に操作できる割合を0%からじわじわと増やしていくという地道な作業です。
割合の変化はとっても緩やかなので、「何年やったらどれくらい高まるの?」と不安になったり、心が折れそうになることもあるかもしれませんね・・・
ちなみに私のこれまでの無意識領域の割合(肌感覚)をご紹介しますと、
18歳 | 3%くらい(渡米前1年間英会話レッスンを受けた結果) |
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20歳 | 30%くらい(英語環境2年経過。シャイなため話す機会が少なくスピーキングは苦戦) |
22歳 | 50%くらい(英語環境4年で帰国。TOEICは900を超えるもスピーキングはまだまだ不自由) |
30歳 | 70%くらい(英語のPodcastを毎日聴き、ネイティブ会話の教材を大量に作成した結果) |
現在 | 80%くらい(今でも毎日英語Podcastやオーディオブックを聴いている) |
ざっくりこんな印象です。足掛け20年以上やっております^^;
私の場合はスタートがほぼ成人と遅かったため時間がかかっていますが、乳幼児や小学生から始めるとまた伸びるスピードも異なってくるはずです。
いずれにせよ、日本国内にいながら英語のスピーキング力を高めようとすると、長期間取り組み続けなくてはいけません。
そのためにもやはり、楽しいと思えるコンテンツで多聴多読することが大事ですよね。
そうでなくては何年も続きませんから⭐︎
ということで、今回は
英会話の「無意識領域」を広げるために
についてでお届けしました!
最後までお読みくださりありがとうございました。
楽しい漫画で小学生から開始する英語多読、ぜひBrave Kidsで挑戦してみてください!